【オンナの駆け込み寺 ①】すぐに他人と比較してしまいます

新コーナー「オンナの駆け込み寺」。

このコーナーでは、女子力UP、合コン、女子会、SNS、キャリア、家事、育児…など、さまざまな役割をこながしながら全力で頑張る女性の悩みについて、現役の僧侶であり、心理カウンセラーでもある山口依乗さんに、仏教の視点を踏まえてアドバイスをいただきます。

山口さんは、浄土真宗本願派の女性僧侶。
両親の影響もあり、40歳で出家し僧侶に。
一方で現役の心理カウンセラーとしても30年間現場で活躍されています。

どうして仏門に入られたのですか?

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編集部:まずはじめになのですが、どうして仏門に入られたのですか?


母方の祖父が僧侶で、両親が念仏を唱えることを日課にしていたこともあり、念仏を身近に感じ育ってきました。
体が弱く、入院を繰り返したこともあり「私はなぜ生まれなければいけなかったのか」とよく考えているような子で、高校を卒業をするときに、仏教大学を志しました。

その後は社会人をしていたのですが、30歳になって、父が難病に倒れました。
闘病生活の中で、人工呼吸器無しでは生きられない状態になった父を見て、「生きているとは何なのか」と考えだし、お寺の説法に通うようになりました。

通い詰めているうちに、住職さんにこう言われました。

「あなたはとても熱心に通っていらっしゃいますね。でも、あなた、このままでは地獄行きです。」

浄土に行けると思って通っているのに、ショックでした。
当時の住職さんは、あまりに偏りすぎていた当時の自分を見て、そう言ってくださったのだと思います。「自分は熱心に通っている」という事実に逃げてしまっていたのです。

「私が試験をしてあげるから、お得度(出家)に行っておいで。」

僧侶になって、もっと深いところまで勉強しなさい、そういう意味だったのでしょう。
住職さんにそう言われて、私は40歳にして僧侶になりました。

お悩み:すぐに自分と他人を比較してしまう


ここからは、お悩みの相談です。

「私は、すぐに自分と他人を比較してしまいます

同僚のあの人のほうが先に出世したとか、素敵な恋人がいるとか、
すぐに考えてしまう自分も嫌で、いつも暗い気持ちになってしまいます。
どうしたらよいのでしょうか。」


人と比較してしまうのは、「幸せ」を追い求めてしまうから。

仏教の考え方では「しあわせ」といっても、「幸せ」「仕合わせ」を区別して考えます。

「幸せ」というのは、「海の幸」「山の幸」の「幸」と書くので、物的な豊かさのことを指します。
「仕合わせ」というのは、自分の命で他人に仕え、命を輝かせていることによる、心の豊かさを指します。

思い出してみてください、自分の周りの人のためを考え、何かをして、喜んでもらえた瞬間って、自分もとても嬉しい気持ちになりますよね。それが、「仕合わせ」です。

自分のために、物的な豊かさを追い求めていくのも一つの「しあわせ」ですが、他人のため、世の中のために自分のために命を燃やす「しあわせ」を求めるのが仏教なのです。
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周りの人のために生きることで自分も喜びを得ている人が、他人と自分を比較して不幸に思うでしょうか。

自分のための「幸せ」を求めている限り、いつまでも満足はできず「隣の芝は青い」気持ちはいつまでも続いてしまいます。

全てを他の人のために捧げることはできないと思いますが、「どうやって周りの人のためになれるか、喜ばせることができるか」というのも「喜び」の一つなんだと考えてみるようにしてみてはいかがでしょうか。

きっと、今よりもだいぶ楽になれることと思います。


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山口さんは、代官山にある「寺カフェ」にてご相談を受け付けていらっしゃいます。
ご興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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